姿勢・うごき・健康・体力 通信

運動指導者、トレーナー教育に約20年携わってきた著者からの「姿勢」「うごき」「健康」「体力」などをキーワードにした、日々の実践や経験の発信、人生をより豊かにするための教養・情報の発信ブログです。

上前腸骨棘ー大転子ライン

股関節の外転を主作用とする筋は大きく2つ、「中殿筋」と「大腿筋膜張筋」です。



この2つの筋の位置関係を明確にしてくれるのが、「上前腸骨棘」と「大腿骨・大転子」
を結ぶラインです。



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骨盤、股関節あたりを右側からみています。(からだ・うごき塾テキスト第2版、土屋真人・著に加筆)



ピンク線が「上前腸骨棘」と「大腿骨・大転子」を結ぶラインです。このラインより「大腿筋膜張筋」(黒)
が前、「中殿筋」(黄色)が後ろに位置していることがよくわかります。


ヒップアップのために、「サイド・レッグレイズ」をやっている人がいたとして、
触察したら、このラインの前(大腿筋膜張筋)の方がたくさん働いていると
したら、残念ながら、そのエクササイズでヒップアップ効果は薄そうです。


大腿筋膜張筋は「骨盤の前傾」に作用します。


もし、その人が、「腰そり姿勢」(腰椎部・過伸展)の傾向がある方なら、大腿筋膜張筋
強化の意味合いが強いこの「サイド・レッグレイズ」をがんばるとかえって腰痛を誘発する
結果となるかもしれません。


そんなことがわかるためにも「上前腸骨棘」と「大腿骨・大転子」を結ぶラインを
おぼえておきたいものです。









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中殿筋(5)

「案外知らないかも・・・、筋のひと口メモ」シリーズ


今回は、「中殿筋」(5)です。


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中殿筋(「からだ・うごき塾テキスト第2版:土屋真人・著より)


以前、このシリーズでも確認しましたが、
中殿筋の停止部である大腿骨が起始部である寛骨(腸骨)に近づくと
股関節・外転がおこりますが、起始部である寛骨(腸骨)が停止部である
大腿骨に近づくと「骨盤が左右に傾く」動きが起こります。


このことから中殿筋の柔軟性や筋力に左右差があると、骨盤を左右に傾けるように
影響を及ぼす可能性がみえてきます。


例えば、「骨盤の左右傾きが大きい」立位姿勢の人がいたら、中殿筋の柔軟性や
筋力に左右差があると予測できます。



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中殿筋とプロポーション

「案外知らないかも・・・、筋のひと口メモ」シリーズ


今回は、「中殿筋とプロポーション」です。


「おしりが下がってしまうこと」、「ヒップダウン」を気にされ、「ヒップアップ」
のためにトレーニングをされる方もたくさんいます。


「ヒップアップ」のために、どこの筋を中心にトレーニングすればよいか、と考えた
時に「おしり」=「大殿筋」と連想される方が多いようです。


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大殿筋(「からだ・うごき塾テキスト」著・土屋真人より)


確かにトップヒップの位置や「おしり」のラインを直接的にあらわすのは、
この大殿筋になります。


しかし、「おしりが下がっている」人の大殿筋の筋量が少なくなっているか、
というとそうでもないようです。


以前有名大学の教授先生が、「おしりが下がってる人」とそうでない人を比べ
てどこの筋量が減っているかを調べてテレビ番組で発表していました。


それによると「大殿筋」はそれほど差がなく、大きく差があったのは中殿筋で
した。


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中殿筋(「からだ・うごき塾テキスト 著・土屋真人より)


大殿筋やその下についた脂肪が重力に引かれて下がろうとしているのを、中殿筋
が引っ張りあげてる、という感じのようです。


ですから、この中殿筋が衰えてしまうと、大殿筋などが下がってしまう、ということの
ようです。


他にも「骨盤が後傾した」立位姿勢だと、おしりが下がってみえてしまいます。


「ヒップアップ」を希望されるクライアントの方に対して、大殿筋に直接的にアプローチ
する前に、みるべきポイントがありそうです。


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中殿筋(3)

「案外知らないかも・・・、筋のひと口メモ」シリーズ


今回は、「中殿筋(3)」です。


中殿筋のよく知られている代表的な作用は、「股関節の外転」です。


しかし、本によっては、中殿筋の作用として、股関節外転の他に「屈曲、伸展、外旋、
内旋」と書いてあったりします。


「(股関節の)屈曲と伸展、外旋と内旋って全く逆の動きですよね?これってどうい
うことですか?」ときいてくれる人もいます。


この疑問を解決するには、下写真のような一方向からの平面的な情報だけでは、うまく
イメージできないかもしれません。


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中殿筋(「からだ・うごき塾テキスト 著・土屋真人より)


真横からの「中殿筋」と股関節の位置関係がイメージできるときっとスッキリすると思
います。


少し確認してみましょう。


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右横から股関節、骨盤あたりをみています。


これに中臀筋をのせてみます。

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黄色、青色、赤色に囲まれた部分が「中臀筋」です。真ん中の黒色テープは、股関節の
運動の中心点を通る垂線と思ってください。


こうして横からみると、「中殿筋」は、股関節の運動の中心点を通る垂線から前の部分
(黒色テープから青色テープまでの範囲)と後ろの部分(黒色から赤色テープまでの範囲)
があることがよくわかります。


ここまでくれば、「あ、確かに中殿筋の前の部分(黒色テープから青色テープまでの範囲)
あたりが収縮したら、股関節は屈曲しそうだな、中殿筋の後の部分(黒色テープから赤色
テープまでの範囲)あたりが収縮したら、股関節は伸展しそうだな・・・・」


「中殿筋の前の部分(黒色テープから青色テープまでの範囲)あたりで大腿骨の前あたり
に付着しているところが収縮したら、股関節は内旋しそう、中殿筋の後の部分(黒色テー
プから赤色テープまでの範囲)あたりで大腿骨の後ろあたりに付着していることろが収縮
したら、股関節は外旋しそう・・・・」


とイメージできるのではないでしょうか。


ある筋が作用する関節運動の中心点の前後や左右などにまたがって付着している場合、その
筋の作用は全く反対の両方の作用を持つ場合があります。


胸鎖乳突筋、僧帽筋、三角筋、腕橈骨筋、小殿筋・・・・、などもそんなポイントで見直し
てみるとみえてくるものがあるようです。


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中殿筋(2)

「案外知らないかも・・・、筋のひと口メモ」シリーズ


今回は、「中殿筋(2)」です。


中殿筋のよく知られている代表的な作用は、「股関節の外転」ですが、もう少し掘り下
げて確認しておきたいところがあります。


「中殿筋」の起始は、腸骨の後面(扇のように腸骨構面の後ろから前まで)で、停止は
大腿骨大転子です。


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中殿筋(「からだ・うごき塾テキスト 著・土屋真人より)


「中殿筋」の起始(腸骨側)を固定して、中殿筋が収縮する(短くなる)と大腿骨大転子
引っ張られ、結果、そちら側の股関節が外転します。


よく知られている中殿筋の作用・股関節外転です。


もうひとつのパターンを考えてみます。


「中殿筋」の停止(大腿骨大転子側)を固定して、中殿筋が収縮する(短くなる)場合です。


今度は、「中殿筋」の起始(腸骨)が引っ張られ、結果、腸骨が大腿骨大転子に近づきます。


腸骨が大腿骨大転子に近づくということは、腸骨は大腿骨大転子より上に位置しますから、
骨盤全体でいうとそちら側に傾くということです。


この時、体幹部でみると側屈がおこっていることになります。


中殿筋は、骨盤の左右傾きの動きにものすごく密接に関係しているわけです。


中殿筋のこの作用が私たちの「片足立ちバランス保持」や「歩行動作」(もちろん走りも)を
支えてくれています。


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