「大腿内転筋群」 の前後位置 |
2014-07-13 Sun 08:36
「大腿内転筋群」は、「恥骨筋」、「長内転筋」、「短内転筋」、「大内転筋」、「薄筋」 の5つで、大腿骨を内転するという共通の働きがありました。 今回はこの「大腿内転筋群」を「前後の位置」から考えてみましょう。 明確にすることができない部分もありますが、起始部の位置から確認してみると・・・・、 ![]() 【恥骨筋】の起始部・・・・、 ![]() 【長内転筋】 ![]() 【短内転筋】 ![]() 【大内転筋】 ![]() 【薄筋】 ・・・・・、前後の位置関係をイメージすると、どうも「恥骨筋」が一番前に位置し、 その次が「長内転筋」、「短内転筋」(この辺りは微妙ですが・・・)・・・・、とだんだん 後方に位置し、「大内転筋」と「薄筋」あたりが一番後ろに位置している感じです。 (この後ろはもう「ハムストリングス」になります)。 よって、忘れがちですが、前の方に位置する「恥骨筋」や「長内転筋」は、股関節・屈曲 にも働き、後方に位置する「大内転筋」は股関節・伸展の作用も持つのです。 ![]() 股関節を内転すると、股関節・屈曲が伴う人は、「大腿内転筋群」のうちでも、前方にある 「恥骨筋」や「長内転筋」ばかりを使うクセのある人、逆に言うと、後ろにある「大内転筋」 などが眠っている人かもしれません。(下側の股関節を内転するデモは松ケ下さんです)。 「大腿内転筋群」は、「恥骨筋」、「長内転筋」、「短内転筋」、「大内転筋」、「薄筋」 の5つで、大腿骨を内転するという共通の働きがあるので、この「大腿骨・内転」という作用で ひとくくりにしてしまって、ハイ、それで終わり!・・・・、という感じでは、浅い理解に とどまってしまいます。 たまには、「前後の位置」など違う方向からも見直してみたいものです。 お待たせしました!!次回「動きのTCCT養成スクール」の受講受付スタートしました! 9月スタート!! 水曜日コース 11月スタート!! 土曜日、日曜日コース → 土屋 真人【㈱DOU フィットネス総合研究所】 のホームページ 「拍手マーク」のクリックが私のモチベーションです。 よろしければ、クリックをお願いいたします。 ↓ ↓ ↓ |
高齢の方によくみられる特徴 と 「大腿内転筋群」 |
2012-09-13 Thu 09:23
「案外知らないかも・・・、筋のひと口メモ」シリーズ
今回は、「高齢者の方によくみられる特徴」と「大腿内転筋群」(恥骨筋、短内転筋、 長内転筋、大内転筋、薄筋)です。 この5つの筋は、起始が「恥骨」で、停止は、薄筋のみが脛骨、他の4つの筋は 大腿骨です。 ![]() 横からみた時の「恥骨」と「大腿骨」の位置関係をみると・・・、 「恥骨」の方が「大腿骨」より前に位置しています。 大腿骨側を固定しておいて、「大腿内転筋群」が収縮すると、恥骨が大腿骨に 近づく=「骨盤が前傾する」、ということです。 ということは、違う言い方をすると、「大腿内転筋群」の弱化、筋力低下は「骨盤後傾・姿勢」 につながるということです。 「骨盤後傾姿勢」は高齢の方によくみられる特徴のひとつです。 ![]() (大腿内転筋群「からだ・うごき塾テキスト第2版」土屋真人・著より) ご存知の通り、「大腿内転筋群」の代表的な作用は、股関節の内転です。 股関節内転の作用と持つ「大腿内転筋群」の弱化、筋力低下は「股関節・過外転姿勢」 につながります。 「股関節・過外転姿勢」とは、違う言い方をすると「O脚(股関節・過外転タイプ)」 です。 「O脚(股関節・過外転タイプ)」は高齢の方によくみられる特徴のひとつです。 こうしてみてくると、、「大腿内転筋群」の弱化、筋力低下は「骨盤後傾姿勢」と「O脚」 という「高齢の方によくみられる特徴」との関連が強いようです。 もちろん、他の筋も大切ですが、「いくつになっても健康で活動的な毎日を過ごす ために必要な筋トレ」、介護予防指導を考える際に知っておきたいことのひとつです。 → 土屋真人のホームページ お待たせしました!! 11月スタート! 「動きのTCCT養成スクール」(ハイレベル・プロパーソナルトレーナー 養成・基礎スクール)受講受付、開始いたしました。 土曜日コース あと 5名様、 日曜日コース あと 6名様 です。 「拍手マーク」のクリックが私のモチベーションです。 よろしければ、クリックをお願いいたします。 ↓ ↓ ↓ |
大腿内転筋群(4) |
2012-08-19 Sun 07:40
「案外知らないかも・・・、筋のひと口メモ」シリーズ
今回は、「大腿内転筋群」(4)です。 「大腿内転筋群」とは、恥骨筋、短内転筋、長内転筋、大内転筋、薄筋の5つの筋 のことでした。 ![]() 大腿内転筋群(「からだ・うごき塾テキスト第2版:土屋真人・著より) これらは、主として大腿骨を内転する作用がある筋です。 これらの大腿内転筋の柔軟性や筋力に左右差があると、骨盤を左右に傾けるように 影響を及ぼす可能性がみえてきます。 逆に言えば、「骨盤の左右傾きが大きい」立位姿勢の人は、大腿内転筋の柔軟性や 筋力に左右差があると予測できます。 「骨盤の左右傾きが大きい」立位姿勢の人は、骨盤周辺の筋がどんなコンディション になっているのか、まずは理屈で整理しておきたいものです。 土屋 真人のホームページ →たくさんのお問い合わせ、ご希望ありがとうございました。 2012年8月スタート!「パーソナルトレーナー本物塾」 受講受付終了いたしました。定員まであと 0名様です。 「拍手マーク」のクリックが私のモチベーションです。 よろしければ、クリックお願いいたします。 ↓ ↓ ↓ |
「大内転筋」 |
2011-03-27 Sun 04:48
「案外知らないかも・・・、筋のひと口メモ」シリーズ
今回は、「大腿内転筋群」のうちのひとつ、「大内転筋」です。 「大内転筋群」とは、恥骨筋、短内転筋、長内転筋、大内転筋、薄筋の5つの筋 のことでした。 この5つの筋は、大腿骨を内転する作用が共通なので、はじめはだいたいひとま とめにして勉強します。 それはそれでよいのですが、「支配神経」からみると、また違った側面がみえて きます。 「支配神経」とは、その筋を動かすために伸びている、支配している神経のことでした。 「大腿内転筋群」の支配神経は、「閉鎖神経」です。 興味深いことに、「大腿内転筋群」の中で、恥骨筋だけは、「大腿神経」の支配も受けて います。 ですから、「支配神経」から言うと「恥骨筋」は、腸骨筋や大腿直筋(大腿四頭筋)など と同じ股関節前面の筋=股関節屈曲の作用を持つ筋、骨盤前傾の作用を持つ筋の仲間でも ある、という話を前回しました。 同じように「支配神経」を確認しておきたいのが「大内転筋」です。 ![]() 大内転筋です。(「からだ・うごき塾テキスト第2版:土屋真人・著より) これも興味深いことに、「大腿内転筋群」の中で、「大内転筋」だけは、「坐骨神経」 の支配も受けているのです。 「坐骨神経」は、主に半腱様筋や半膜様筋、大腿二頭筋などハムストリングスを支配す る神経です。(人体最大の神経である坐骨神経は、大腿後面から名前を変えながら、枝 分かれしながら、膝の裏、下腿、足の裏へと延びていきます)。 支配神経からみると、「大内転筋」はハムストリングスの仲間でもあるわけです。 「大内転筋」は、内転部(上部)と膝腱部(下部、ハムストリングス部)に分かれて います。合わせて確認しておきたいものです。 土屋真人のホームページ NEW!!4月24日(日)特別セミナー「変形性股関節症の~」受付スタートしました。 ※NSCA更新ポイント付セミナー(申請中)。 あと定員まで 17名 様です。 もしよろしければ、「拍手マーク」クリック応援 よろしくお願いいたします。とても励みになります。 ↓ ↓ ↓ |
恥骨筋 |
2011-03-25 Fri 04:11
「案外知らないかも・・・、筋のひと口メモ」シリーズ
今回は、「大腿内転筋群」のうちのひとつ、「恥骨筋」です。 「大腿内転筋群」とは、恥骨筋、短内転筋、長内転筋、大内転筋、薄筋の5つの筋 のことでした。 ![]() 大腿内転筋群(一番左が「恥骨筋」です)。 (「からだ・うごき塾テキスト第2版:土屋真人・著より) この5つの筋は、大腿骨を内転する作用が共通なので、だいたいひとまとめにして 勉強することが多いわけです。 それはそれでよいのですが、少し違う角度からみると、みえてくることがあるよう です。 少し違う角度とは「支配神経」です。その筋を動かすために伸びている、支配している 神経のことです。 「大腿内転筋群」の支配神経は、「閉鎖神経」で、大腿骨を内転する=閉じる=閉鎖→閉鎖 神経とイメージしておぼえたりします。 興味深いことに、「大腿内転筋群」の中で、恥骨筋だけは、「大腿神経」の支配も受けて います。 「大腿神経」は、主に腸骨筋や大腿直筋(大腿四頭筋)など股関節前面の筋=股関節屈曲の 作用を持つ筋、骨盤前傾の作用を持つ筋へのびている神経です。 支配神経からみると、「恥骨筋」は股関節前面筋の仲間でもあるわけです。 「恥骨筋」というと「大腿内転筋群」のひとつなので、大腿骨の内転作用をもつ筋という イメージが強くなりがちですが、我々が思っている以上に、股関節の屈曲、骨盤前傾とい う作用にも大きくかかわっているようです。 学ぶ過程として、「大腿内転筋群」のように、ひとまとめにしておぼえる筋群も少し違った 角度から整理してみると、みえてくることがあるようです。 土屋真人のホームページ |
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